年賀状に一言添えて 添え書きの文例集

2021年12月22日

毎年の年賀状、デザインや文面に頭を悩ませます。

パソコンや印刷で同じ文章を載せるのは簡単ですが、大切に思う相手には、手書きで一言添えたいもの。
手書きの文面があることで、目上の人や長年会っていない相手にも、共に新年を寿ぎたい気持ちが伝わることでしょう。

今回は、年賀状の添え書きについてです。

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添え書きの体裁

年賀状全体の構成について。
最初に、謹賀新年、新春、などの「賀詞」を書きますね。

これは印刷される方も多いと思いますが、注意したいのは「賀正」「新春」「迎春」などの2文字の賀詞は、目上の人に対して使うと失礼に当たるということです。

「謹んで」申し上げます、お祝いいたします、という意味合いを含んだ、4文字の賀詞を使いましょう。

2文字の賀詞の例

  • 賀正
  • 迎春
  • 新春
  • 寿春
  • 頌春(新春をたたえる)

4文字の賀詞の例

  • 謹賀新年
  • 恭賀新春

文章の例

  • あけましておめでとうございます
  • 新春のお慶びを申し上げます
  • 謹んで新年のお慶びを申し上げます
  • 謹んで年頭の御祝詞を申し上げます

次に、印刷される本文(ない場合もありますね)、最後に「平成◯◯年元旦」などと、年号と日付を入れます。
その後に、一言の添え書きを入れましょう。

年賀状のスペースやバランスによって変えてください。

年号は西暦でも構いません。

間違えがちなのが「1月1日元旦」などと書いてしまうこと。
「元旦」は1月1日の朝のことを指しますので、重複してしまいます。

友人への添え書き

普段から親しくしている友人など同等の立場の人への添え書きです。

疎遠になっている友人には、自分の近況もそえて、ざっくばらんに書くと良いでしょう。

  • 旧年中は大変お世話になりました たくさん相談にのってもらってありがとうございました 今年もお互い良い年になるといいですね
  • 子ども(名前)も◯歳になりました 近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください
  • 最近◯◯(習い事)を始めました まだまだ初心者ですが、楽しくやっております 今年もお互い元気で頑張りましょう

気をつけるのは、「昨年」「旧年」を「去年」としないこと。「去る」という字はお祝いごとにはふさわしくない言葉だからです。

親戚・長らく会っていない方への添え書き

親戚には、お盆やお正月以外会うことが少ないことも多いもの。

同様に長く会っていない相手にも、無沙汰を詫びる言葉とともに、自分の近況を添えてご挨拶しましょう。

  • ご無沙汰しております 皆様お元気ですか?早いもので、長女も◯歳になりました
  • 長らく失礼をしております 私どもも、結婚して◯年になりました
  • 相手の健康と幸せを願って

上記のような添え書きに、相手の健康と幸福を願う一言を添えるとなおいいでしょう。

  • 寒い日が続きますが、どうぞお身体にはお気をつけ下さいませ
  • お忙しいことと存じますが、お身体ご自愛下さいますよう
  • 本年も一層のご健康とご多幸をお祈りしております

ちなみに、「〜ください」よりも「〜くださいませ」としたほうが、よりフォーマルな言い回しになります。

目上の方にはより丁寧に、同僚や友人には堅くなり過ぎないように、気を配りましょう。

【年賀状文例集(2014年)】

年賀状添え書きの注意点

最後に、年賀状を書くにあたっては、いくつか注意点があります。

ひとつは、あいさつ文に句読点(「、」や「。」のこと)を使わないということです。
句読点はお祝いごとに区切りをつけることになり、よくないとされているようです。
上の文例のように、句読点の代わりにスペースを開けると読みやすいのではないかと思います。

もう一つは、年賀状ではふさわしくないとされる「忌み言葉」を避けるということです。
上の紹介した「去年」の「去」のほか、「病む」「衰える」「終わる」「枯れる」「終わる」「離れる」などが忌み言葉とされています。
近況を伝えるときについ使ってしまうような言葉も含まれていますので、注意してみてくださいね。

おわりに

以上、いくつかの文例をご紹介しました。
状況に合わせて組み合わせてご利用ください。

ただどんな文面でも、心を込めた一言であれば、相手は嬉しく思うもの。
形にとらわれず、相手のことを思い出しながら文章を添えてくださいね。