小正月とは? どんな行事や食べ物があるの?

2021年9月8日

今年も終わりが少しずつ近づいてきましたね。年が明ければお正月です。

お正月は日本全体が和の雰囲気に包まれてとても風情がにじみ出る期間だと個人的に思います。

そんなお正月ですが、実はお正月には二つのものがあるのをご存知でしょうか。大正月というものと小正月というものです。

特に小正月はあまり知られていない場合もあります。

今回はそんな小正月についてご紹介したいと思います。大正月と小正月の理解を深めて正月期間というものをもっと楽しみましょう。

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小正月って何??

まず、元旦を中心としたものが大正月です。

子供のころなどは大正月にお年玉をもらえたり、冬休み期間で正月特有の様々な遊びをしたりするので大正月=正月と認識しやすいかもしれないですね。

これに対して1月15日を中心とするものを小正月と呼びます。

一応1月15日の行事とされていますが、14日の日没から15日の日没だったり、14日から16日だったりと時期に関しては様々なものがあります。

実は、日本では以前この小正月までが松の内でしたが、江戸時代に幕府の命によって1月7日の大正月までが松の内とされました。しかし、関東地方以外には広まらず、各地に残っている正月行事の名残が小正月といえそうです。

なお、なぜ15日前後かというと、日本ではもともと満月から次の満月までが月の区切り考えられていたため、満月である15日が区切りとなるわけです。

そのような理由から、本来小正月は旧暦でやるものなのですが、明治以降は本来の満月の日ではなく新暦の1月15日に行う地域も多いようです。また、成人の日がハッピーマンデー制度で第2月曜日になってからは、その日に行事を行うこともあるようです。

小正月の別名

小正月は、地域によって小年、二番正月、女正月(めしょうがつ)、花正月、若年などの呼称があります。

とくに女正月については、女性は正月も年始の挨拶客の接待などで休めないため、年始の行事がひと段落する小正月の時期に一息ついたというところから来ている呼称で、地域によってはこの時期男性が家事一切を行って女性を休ませるという習慣が残っているそうです。

小正月の主な行事

どんど焼き

大正月の縁起物(門松や正月飾りなど)を燃やす火祭りの行事になります。

このどんど焼きの火で餅や団子を焼いて食べると、その1年間は健康でいられると言われているのです。

※どんど焼きについては、こちらの記事もご覧ください。

どんど焼きとは? いつやるの? 地方による違いは?

道具の年越し

ミニチュアの農具を作り、五穀豊穣を祈願する行事になります。

昔は様々な場所で行われていましたが、最近ではこの行事を行う所は少なくなってきていると聞きます。

小正月の行事を行っている地域

実は小正月の代表的な行事である「どんど焼き」というものは日本全土に広まっており、47都道府県すべての地域で行われています。

特定の地域ではなく全国で行われているので「今年こそは参加してみたい」と思った方も気軽に参加できますね。

どんど焼きは縁起を担ぐ意味合いもありますが、行事に参加した人たちと交流できたり、寒い冬に冷え切った体を温めたりもできます。行事として楽しい意味合いがたくさんあるので全国で行われているのも納得できますね。

小正月の食べ物や飾りについて

小正月の食べ物

小豆粥を食べるという習慣があります。

これは家族が1年間まめに健康的にいられるようにと祈願するために食べたということに由来するそうです。

小正月の飾り付け

餅花を飾るという習慣が小正月にはあります。

餅花というのは木の枝に餅や団子を刺したもので、これを飾りその1年間の豊作を祈願するというものなのです。