クリスマスに七面鳥やチキンを食べるのはなぜ?
もうすぐクリスマス。プレゼントやケーキなど、楽しみなことが盛りだくさんのお祭りです。
ところで「クリスマスにはチキンを食べる!」と思ってはいませんか? クリスマスの本場欧米では、クリスマスには七面鳥を食べるのが習わしなのです。
そもそもクリスマスにはどうして七面鳥を食べるのでしょうか?
クリスマスって何?
クリスマスが、キリスト教のイエス・キリストの誕生を祝うイベントであることはご存じのとおり。ただし、クリスマスが12月25日になったのは、4世紀頃のこと、キリスト誕生からは300年以上が経っているのです。聖書にはイエス・キリストがいつ誕生したか、正確な記述はありません。
そのころ、ローマ人やゲルマン人などヨーロッパに住む人々は、一年の収穫が終わる最も豊かな12月の冬至の時期に盛大なお祭りを行う習慣がありました。そこで、その習慣に合わせて、キリスト教を信じる国々全体で、12月25日をクリスマスとしたのです。
「クリスマスには七面鳥」のなぜ
七面鳥はアメリカ原産ですが、16世紀にスペイン人によってヨーロッパにもたらされ、アメリカではヨーロッパから逆輸入された七面鳥が改良されて食用となりました。
現在のアメリカとカナダは、17世紀にヨーロッパからの移民が開拓したのが始まりですが、初めての土地の開拓はとても困難でした。飢餓が開拓民を襲った翌年、先住民であるネイティブ・アメリカンの人々がトウモロコシなどの穀物の栽培方法を教えてくれたために、開拓民はその年を乗り切ることが出来ました。
キリスト教徒であった開拓民の人々は、神とネイティブ・アメリカンの人々に感謝する意味合いで、その年の秋に「感謝祭」を催し、お祝いのメニューとして七面鳥を食べました。
つまり、「感謝祭」がアメリカ・カナダでは最も重要なお祭りで、その祝いの場で食べられるのが七面鳥だったことから、12月のお祭りであるクリスマスにも七面鳥は食べられるようになったのです。
<ローストターキーの作り方>
七面鳥がチキンに
日本に、クリスマスに七面鳥を食べる習慣が入ってきたのは、明治初期頃のことと言われています。1960年代までは、日本でも七面鳥が主流でした。しかし、手に入りにくい七面鳥を、一般の家庭では料理することも困難だったと思われます。
そこで七面鳥の代わりとして食べられるようになったのがチキンでした。
1970年代には、ケンタッキーフライドチキンが日本に上陸し、「クリスマスにチキンを」という一大キャンペーンを行ったため、そのころから、日本では「クリスマスにチキン」というイメージが強く根付くようになりました。
クリスマケーキの由来
では最後に、クリスマスケーキついても触れておきましょう。
クリスマスのお菓子は、欧米では各国で様々なものが食べられていますが、日本のクリスマスケーキは、明治43年に創業した菓子メーカーの不二家が、大正11年に発売したショートケーキが元になっていると言われています。スポンジに生クリームとイチゴを載せたケーキが、日本で最初のクリスマスケーキだったのです。
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