時代祭の「時代風俗行列」紹介
※時代祭についてはこちらもご覧ください。
時代祭の「時代風俗行列」紹介
時代祭の「時代風俗行列」は、平安神宮が創建されて祭礼が始まって以降何度かの変遷や中断もありましたが、現在では8つの時代の20の列によって構成されるようになっています。行列の参加者は約2,000人。行列を見るだけで約2時間かかるそうです。
行列は、明治維新の時代から始まり、徐々に古い時代へと遡っていきます。
※なお、行列のコースやおすすめの見学場所についてはこちらをご覧ください。
明治維新時代
維新勤王隊列
東北地方での戦いの時新政府軍に加勢した、丹波北桑田郡山国村(現在・右京区京北)の有志が組織した「山国隊」の行列です。
幕末志士列
明治維新の基礎を作った幕末の志士たちの行列です。桂小五郎、西郷隆盛、坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作などがいます。また、間に七卿落ちの公卿などの行列も続きます。
この列は、孝明天皇100年祭を期に1966年(昭和41)より加わりました。
江戸時代
徳川城使上洛列
江戸幕府から年始などの際に皇室に派遣された行列を再現しています。
江戸時代婦人列
江戸時代の有名な女性の列です。和宮をはじめ、太田垣連月・中村内蔵助の妻・出雲の阿国などが続きます。
安土・桃山時代
豊公参朝列
豊臣秀吉が御所に参朝する時の行列を再現しています。
織田公上洛列
織田信長が1568年(永禄11)に足利義昭を奉じて上洛した際の行列を再現しています。
室町時代
皇国史観の観点で後醍醐天皇に叛いた足利尊氏を逆賊としていたことから、祭礼開始当初から室町時代は除外されていましたが、2007年(平成19)の桓武天皇1200年記念大祭を期に行列に加わるようになりました。
室町幕府執政列
足利将軍をはじめとした室町時代の武家風俗の行列です。
室町洛中風俗列
室町時代後半に力をつけてきた京の町衆(ちょうしゅう)によって盛んに行われた風流踊りを再現したもの。
吉野時代(南北朝時代)
楠公上洛列
1333年(元弘3)、流されていた隠岐から還幸した後醍醐天皇の先駆けとして上洛した楠木正成一族の行列を再現しています。
中世婦人列
大原女・桂女のほか、淀君、藤原為家室、静御前など。鎌倉~安土・桃山時代までの女性の風俗や著名な女性の列です。
鎌倉時代
城南流鏑馬列
1221年(承久3)、後鳥羽上皇が流鏑馬を理由に集めた武士達の行列です。なお、この事件がきっかけとなり、いわゆる承久の乱が始まります。
藤原時代(平安時代中期以降)
藤原公卿参朝列
平安中期以降の藤原氏の勢力が盛んだった頃の御所に参朝する公卿行列の風俗を再現したもの。
平安時代婦人列
巴御前、横笛、常磐御前、清少納言と紫式部、小野小町など、平安時代に有名な女性達の列です。
延暦時代(平安時代前期)
延暦武官行進列
平安前期の武官の列で、大将は征夷大将軍坂上田村麻呂を模しています。
延暦文官参朝列
平安時代前半の官僚の姿を現しています。
神幸列(祭礼の行列)
神饌講社列
祭礼当日の神饌を運ぶ人達の行列です。
前列
神幸列
御鳳輩を中心とする神幸の本列です。この一連の行列の中心となります。
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