桜えびの旬を本場由比で楽しもう!!桜えび祭りも開催

2021年9月7日

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桜えびとは?

桜えびは体長4~5センチの小型のえびです。

生の場合ほんのりとピンク色をしており、そのため桜えびと呼ばれるようになったという説もありますが、茹でたり干したりすると濃いピンク色に変わります。

桜エビ漁があった翌日、富士川の河川敷で桜エビの天日干しが行われるのですが、富士山を背景に河川敷が一面ピンク色に染まりる光景は圧巻です。

【動画 富士山と桜えびの天日干し

食べてもおいしい桜えび

もちろん、桜えびは見た目が美しいだけでなく、食べてもとてもおいしいものです。

全国的には干し桜えびとしてお好み焼きやチャーハン・えびせんべいなどに入れたりして召し上がることが多いと思いますが、地元では生食したり釜揚げの状態のものを食べたりするほか、かき揚げにして楽しむことも多いです。

なお、生食する際桜えびのひげが口に残るのが難点だったのですが、最近はひげを取り除く技術が出来たようで、あまり気にならなくなりました。ちなみに取り除いたひげはえびせんに入るのだそうです。

桜えびの産地は?

駿河湾の恵み

ところでこの桜えび、日本では駿河湾と相模湾にしか生息していません。しかも、相模湾には商業的な漁が成り立つほど生息していないため、実質的に日本産の桜エビと言えば100パーセント駿河湾産という事になります。

なお世界的にみると、ほかに台湾近海にも桜えびは生息し、漁も行われています。

深海に生息

桜えびは、日中は水深200~300メートルの深海を泳いでいますが、夜間は水深20メートル程度まで浮上してきます。そのため、桜えび漁は桜えびが浮上してきた夜間に行われるのです。

駿河湾は水深2500メートルと日本で一番深い湾です(なお、2番目は相模湾の1500メートル)。このような深海という自然環境が生んだ恵みのひとつが桜えびなのです。

なお、桜えび漁で有名なのは静岡市清水区の由比港ですが、ほかに大井川港・小川港(こがわ・焼津市)でも漁が行われています。

【動画 由比港漁協の桜えび】

桜えびの旬はいつ?

桜えびの漁期は年2回

桜えびは1年中漁ができるわけではありません。

漁期は3月終わり~6月初め10月~12月までの年2回です。なお、6月11日~9月30日の期間は繁殖期のため禁漁なっています。また、冬季は桜えびが、漁獲可能な水深まで浮上してこないため漁ができません。

春桜えびと秋桜えびの違い

ところで年2回ある桜えびの漁期ですが、春と秋の桜えびには少し違いがあります。

秋の桜えびは産卵後間もないため、形は小さく殻が柔らかいものが多いですが、反面干しえびにしたときの色は少し白っぽくなります。それに対して春の桜えびは形が大きくきれいな色が出る半面、殻が少し硬めになります。

どちらの桜えびもそれぞれ魅力はありますが、大きさや発色の良さから考えると、やはり桜の咲く春の桜えびの方がより桜えびとして旬なのかなと思います。加工して食べる場合、殻の方さは全く気になりません。

ただ、生食する場合、殻の柔らかい秋の桜えびもまた捨てがたいものがあります。

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