正月太りを予防・解消しよう!! 傾向と対策

2021年9月8日

年末年始が過ぎたら、3kg体重が増えていた! なんてこと、よくありますよね。

普段体重や体調管理に気をつけている人でも、年末年始は気が緩みがち。いわゆる「正月太り」、実際のところ原因はなんなのでしょうか。

正月太りしない方法はあるのでしょうか。

また体重が増えてしまったら、どうしたらいいのでしょう?

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正月太りの原因

正月太りの最大の原因は「食べて飲んで動かないこと」。

年末から、お年越しのごちそう、年が明ければおせち料理にお雑煮、お呼ばれやお客様とのお酒。

元旦はどこもお休みですし、寒い中初詣や初売りに行こうにも混み合っていて避けたい、最小限に抑えたい。

大掃除は済んでいるし、料理や洗濯などの家事も3が日の間はあまりすべきでないという説もあるし…。

その結果、摂取カロリーは増え、消費カロリーは普段よりも大幅に下がってしまいます。

お正月の食生活は太る原因がいっぱい!!

おせち料理は甘い味付け、濃い味付けが多いので、もともとカロリーが高めな上、お餅などの炭水化物が進んでしまうお味でもあります。また、酒の肴でもありますから、ビールや日本酒も進みます。

お酒の中でも、醸造酒であるビール・日本酒・ワインは特にカロリーが高く、太りやすい飲み物。

ビールは100mlあたりおおよそ45〜50kcal。コーラとほぼ同じカロリーがあります。

また、アルコールは食欲増進効果があるとともに、脂肪の代謝を抑えてしまいます。これでは太るのは無理ありません。

お酒を飲まない方でも、一日に食べる回数が増えてしまっていませんか? のべつまくなしにおせちをつまむ、お客様のお付き合いで一日に何度も食べてしまう、という方も多いと思います。

正月太りの正体は「むくみ」?

ただ、お正月3が日だけで3kg太るわけではありません。体重の増加の原因は「むくみ」です。いつも以上に糖分・塩分の多い食事が続き、動かないでいるので、水分の排出やリンパの流れが悪くなり、身体がどんどんむくんでしまいます。一方で、摂取して消費されなかった過剰カロリーが脂肪として蓄えられるには、食べてから約2週間かかります。つまり、正月太りのおおよその原因は「むくみ太り=水太り」なのです。

正月太りの解消法

過剰に摂取されたカロリーは、糖分として肝臓に蓄えられます。消費されなかったり、肝臓の処理能力を超えてしまったりしたカロリーは脂肪細胞に蓄えられます。

このメカニズムが働くまでに、10日から12日かかるのです。

取り過ぎてしまったカロリーを消費するには、食べ過ぎた日から2〜3日のうちが勝負と言われています。

食べ過ぎ・飲み過ぎを「なかったこと」にするには、この期間に、軽い運動や、適切な食事制限でカロリー消費を促すことが大切なのです。

とは言っても、お正月だけで3日間あるし、間に合わない! と思われるかもしれません。

お正月期間中の、食べ過ぎ飲み過ぎの対処法は次の章で解説しますが、とにかく3が日を過ぎたら、なるべく早くお正月気分をリセットし、暴飲暴食で疲れた身体を労ってあげることが大切です。

怖いのは、お正月の間に濃い味付けに慣れてしまったり、動くのが億劫になってしまったり、胃が大きくなって頻繁に空腹を覚える身体になってしまっていることです。

まずは、お正月の間に「太りやすい生活習慣」が身についてしまったことを自覚するところから。

食事は薄味、腹八分目を心がけ、日常生活に体を動かす習慣をプラスしましょう。

といっても、エスカレーターやエレベーターでなく階段を使う、ひと駅分を歩く、軽いウォーキングを習慣にする、など小さなことでいいのです。室内でできる軽いヨガなどを取り入れるのもいいですね。

少し身体を動かすだけで、むくみや、凝りなど体の変化がより実感できますし、気持ちもすっきりと切り替えることができます。

【夜のヨガ】

いわゆる食べ順ダイエットも効果的。

食事の際に、サラダやスープなど、低カロリーなものから食べ始め、高カロリーなメニューは後回しにします。低カロリーメニューを食べている間に、血糖値がゆっくり上昇し、満腹感が出て食べ過ぎを抑えてくれます。

お酒も、2週間の間は控えましょう

【野菜食べ順ダイエット】

ダイエットに最適なのは夏と思われがちですが、実は寒さから実を守るために熱効率が上がるので、冬場のほうが消費カロリーは高くなるのです。

お正月に食べたぶんが脂肪として定着してしまう前に、お正月気分から抜け出しましょう。

正月太りの効果的な予防法

お正月の間にできる正月太り対策として、まず3が日の間も毎朝、できれば朝晩体重を測りましょう。測るだけで、どのくらい食べたかに対する意識が高まります。

また、食べたものをメモする習慣を普段からつけておくといいでしょう。年末年始はどのくらい食べて飲んだのかわからなくなるくらい食べる機会が多いもの。食休みのメリハリをつけるためにも、普段の食事量や回数と比較できるメモを作りましょう。

昔はお正月の間台所の神様を騒がせないように、極力家事を控える風習がありましたが、身体を動かすために簡単な家事は続けるといいでしょう。もちろん、男性でも普段しない家事を手伝うのは有効です。掃除や洗濯、洗車など、普段していることをこまめに続けてください。

また、初詣など、なるべく外にでる機会をふやします。新年の爽やかな気分で初ウォーキング、なんていうのもいいですね。

楽だからといって、部屋着のままでゴロゴロしていると、どうしても食べ物に手を伸ばしてしまいがちですし、体型の変化にも無関心になってしまいます。

そんなに遠くまで出かける予定がなくても、ジーンズなど太ったらわかる服に着替えたり、メイクをしたりするだけで、鏡で自分の姿をチェックする事にもなり、気を引き締めることができるので効果があります。

最後に、年末年始で気をつけたいことをもう一つ。忘年会、新年会はほどほどに、ということです。

暴飲暴食の期間が延びるだけですし、新年会が続けばいつまでもお正月気分が抜けません。仕事に身が入らなくなるようでは本末転倒ですし、もちろん身体にもよくありません。

最初の忘年会が始まったときから「正月太り」は始まっているのです。