防災の日をきっかけに非常食を見直してみませんか?

2015年12月13日

9月1日は防災の日。1923年(大正12)に起きた関東大震災を教訓に制定された記念日ですね。また、9月1日(閏年は8月31日)は台風の被害が多いとされる「二百十日」にあたり、「災害への備えを怠らないように」という意味も込められた日なのです。

最近は阪神淡路大震災や東日本大震災のような地震災害のほか異常気象による災害なども多く、災害に対する備えをしようという意識は高まっていると思います。でも、実際はどれくらいの準備をしていますか?

非常食

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 非常食はどれくらい準備すればいい?

国は、非常食や非常用飲料水を最低3日分準備をしておくように勧めています。これは、国や地方自治体からの公的な災害援助が末端の住民に行き届くまでに2~3日はかかることを想定した提言です。

なかでも飲料水は特に重要で、1日1人あたり3リットルを目安に準備するようにといわれています。というのも人間は食料がなくとも水さえあれば1か月近くは餓死せず生き残ることができますが、水がなかったら2~3日程度しか生存できないと言われているからです。

しかし、アンケート調査によると非常食や非常用の飲料水を準備していると回答したのは約40%。しかもその中で1~2日分しか準備していない人が35%ほどいます。

一般的に危機感が高まる一方で、実際に行動している人はまだ少ないようです。

 おすすめの非常食は?

非常食というと乾パンに缶詰…と思いきや、現在では非常食として色々なものが売られています。防災用品とは思えないほど味にこだわったものも多く、おすすめランキングなども数多く紹介されています。

ただ、特別な非常食を買わなくても、そもそも日常で食べられているレトルト製品やインスタント食品についても最近は保存期限が長くなってきているため、十分非常食の代わりになるようです。

ところで、実際に非常食で生活をしてみた人はどのようなものをおすすめと言っているでしょうか。

レトルトお粥

加熱しなくともおいしく食べることもできる。また乾パンなどと違って、食べてものどが乾かないので余分な飲料水が必要ないのもいい。

パンの缶詰

冷たくても気にならない。甘い味付けのものは味気ない非常食の中で貴重。ただし摂取には水分が必要。

発熱剤入りのレトルト食品

非常時とはいえ、やはり暖かい食べ物も食べたくなるもの。暖かい食べ物は嗅覚を刺激し、食欲を高めてくれる。高価なので沢山は買えないが、ライフラインが復旧する以前の状態の時、あると救いになることもある。

めんつゆや塩などの調味料など

ライフラインが復旧し、簡単な調理ができるようになったとき重宝する。他にも味付けのりや乾燥ネギなども色々なところで使える。

野菜類

ほうれん草・大根などはフリーズドライになったもの。ジャガイモやニンジンは常温で長時間保存できる。ともに非常食生活のなかで体調を整えるのにいい。

缶詰類の問題点

昔から非常食の中心となるものに缶詰類があります。重いけど長期保存出来て種類も豊富と、非常食としての色々な条件を兼ね揃えています。

ただ、缶詰にも問題があるそうです。

まず、思ったより塩分があるため、食べ続けていると内臓が疲れて食欲がわかなくなってしまうそうです。

また、会社によって微妙に味付けが違うため、普段から食べ慣れているものでないとやはり食欲がわかなくなってきてしまうということです。いざという時のために、お気に入りのメーカーを見つけて普段から食べ慣れておくなど、備えが必要そうですね。

買いだめは失敗する

非常食についてのよくやりがちな失敗に、買いだめしておいたら保存期限が過ぎてしまった、ということがあります。

現在、このような失敗をしない為にも、保存食については「ローリングストック法」という保存方法が推奨されています。これは非常食を「食べないで保存しておく」という従来のやり方から「食べて買い足す」という方法です。月に1度くらい、非常食を食べる日を決めておいて、食べた分をその都度買い足せば、保存期間が過ぎてしまったという失敗を防ぐことができます。

 

いざという時に必ず役立つ非常食、有効な方法で準備しておきたいですね。

 

※なお、非常食以外の防災グッズについてはこちらもご覧ください⇒家族のタイプ別防災グッズ一覧