寒中見舞の書き方 時期と用途は?
日本には四季があり、それぞれの季節にあわせて近況報告や挨拶をする慣習があります。
遠方にいて、すぐに会えない方などにハガキで近況報告などを添えて送るというものがあります。
どんなものがあるのでしょうか?
年賀状、寒中見舞、余寒見舞、暑中見舞といったものになります。
年賀状や暑中見舞は馴染みがありますが、寒中見舞や余寒見舞について特に昨今は、そんなに耳にしないのではないでしょうか。
どんな時にだすものなの?
暑中見舞は夏季に暑い間の体を気遣い、近況報告も兼ねての挨拶となります。残暑見舞というものもあります。
年賀状は一年のはじめの挨拶となります。
寒中見舞や余寒見舞は冬季の寒い間の見舞や挨拶ということになるので暑中見舞や残暑見舞が夏季で寒中見舞や余寒見舞は冬季のものとなります。
時期について
暑中見舞は7月初旬から8月7日の立秋までの間に出します。年賀状は元旦から1月7日松の内までに返事もだすものです。その後、節分までが寒中見舞となり、立春からは春ですがまだ寒いので余寒見舞となるのです。
寒中見舞に変わるころには気を付けましょう!!
お正月があけるころの1月7日を過ぎると、年賀状ではなく寒中見舞になってしまいます。当然、挨拶の文面も変わってしまうので失礼のないようにしなければなりません。
喪中に年賀状をいただいた場合のご挨拶は寒中見舞
通常は、喪中の場合予め12月はじめまでに年賀欠礼をだします。相手が年賀状の用意をしてしまう前ということです。
年末に喪中になってしまった場合や年賀欠礼を出してない方から年賀状が届いてしまったなどの場合は新年の祝い中は避け、寒中見舞の挨拶として返事をだします。
また、逆に相手が喪中で年賀状が出せない場合は寒中見舞を出すこともあります。
喪中とする範囲
両親、配偶者、子供、祖父母、兄弟、孫という二親等以内の親族が亡くなった場合に喪中とし、年賀欠礼をだすことになります。
それ以外の間柄のかたや友人など悲しみが深い場合は自主的に喪中として年賀欠礼をだしても問題はありません。
寒中見舞の内容
内容的には「寒中お見舞い申し上げます」などの決まった文句からはじまり、相手の安否を気遣う文章、自分の近況報告、相手の無事を願う文章という流れになります。
最後に日付をいれますが年と月だけでよいですし、頭語とされる「拝啓」や結語とされる「敬具」などは必要ありません。
寒中見舞いの注意点
基本的には相手を気遣ったり、近況報告ですので自分の思いを送るものですが、友人に出す場合、上司に出す場合とで同じ内容でも失礼のないように文面を考慮するところは考えなくてはいけません。
また、相手が喪中のために寒中見舞として出す場合にはおめでたい言葉や賀詞は避けるものです。
最後に
はがきというものが出てきた頃には、遠方やご無沙汰している相手にも疎遠にならずにすむ手段として重宝されたのだと思います。
現代は、遠方でも簡単に連絡がとれる手段がいろいろ発達しています。返って、いつでもできると過信してついつい忘れて過ぎていくこともあります。
日本の四季にあわせての挨拶をはがきで送るのも印象に残り、相手に喜ばれると思われます。
最近のコメント