除夜の鐘をついてみよう!! 東京で無料でつけるお寺紹介

2015年12月14日

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除夜の鐘とは

大みそかのイベントと言えば除夜の鐘は外せません。

除夜の鐘の音を聞き、紅白を見ながら年越しそばを食べると言うのは、何とも日本人らしい大みそかの過ごし方と言えるでしょう。

そもそも除夜の鐘とはなんなのでしょうか?

人間の煩悩は108個あると言われています。

煩悩とは簡単に言えば「あれが欲しい」とか「これをやってみたい」とか「こんなことしたくない」というような、人生の愚痴のようなものを指す言葉です。

本来であれば、煩悩を取り払うためには、お寺や神社にて厳しい修行を積まなくてはなりません。しかし、除夜の鐘の音を聞くことによって、修行をしていない一般人にとっても効果があると言います。それによって私たち庶民に長く親しまれてきたということですね。

鐘を一回打つごとに煩悩を一つ消すことができ「4×9(四苦)」「8×9(八苦)」を足すと108になるため、四苦八苦を消すと言う意味もあるのです。

あと、これはあまり知られていないようですが、大みそかに金を打つのは107回と決まっています。最後の一回は、新しい年に煩悩を持ちこさないようにということで、新年を迎えてから打つのです、ご存じだったでしょうか?

除夜の鐘をつくことができるお寺

築地本願寺

築地本願寺

東京の築地東本願寺では、一般客が除夜の鐘を突くことが出来ます。

東本願寺と言えば真言宗の親鸞の弟子が京都から東京に移り建立されたと言われています。歴史は1000年を超える非常に由緒正しいお寺なのです。

しかし、これまでの歴史の中で四回にわたる火災の被害を受け、現在の建物はおよそ100年前に建てなおされたものなのだそうです。

除夜の鐘

除夜の鐘は予約制で毎年12月中旬に予約が始まり、108名に達した時点で打ち切りとなります。早めの予約が必要ですね。

また、予約が定員に達しなかった場合は当日に整理券が配られるため、運が良ければ当日でも突くことが出来るかもしれません。

交通

  • 東京メトロ銀座線「田原町」駅下車 徒歩5分
  • JR「上野駅」下車 徒歩15分

高幡不動尊金剛寺

真言宗智山派の別格本山で、関東三大不動の一つとして有名なお寺です。創建は奈良時代以前にさかのぼるともいわれますが、平安時代初期に円仁によって不動明王が祀られたのがはっきりと確認できる創建のようです。

関東圏の方には、京王線の駅名「高幡不動」でなじみがあるのではないかと思います。

除夜の鐘

除夜の鐘は、大晦日の昼ころから配布されている整理券をもらい、元日の午前0時から先着108組の方がつくことができます。

交通

  • 京王線・多摩都市モノレール「高幡不動」駅下車 徒歩5分

西新井大師 總持寺

西新井大師

正式には「五智山遍照院總持寺」。真言宗豊山派の寺院です。天長3年(826)、弘法大師空海によって開かれたといわれています。

川崎大師・観福寺大子堂とともに弘法大師をまつる「関東三大師(関東厄除け三大師)」のひとつとされており、火災を防ぐご利益がある「火伏せの大師」とも呼ばれています。

除夜の鐘

元日の午前0時より、並べば人数制限なく無料でつくことができます。

交通

  • 東武大師線「大師前」下車徒歩1分
  • 都営日暮里・舎人ライナー西新井大師西駅下車徒歩20分

※なお、西新井大師より徒歩数分の唯心山了然寺でも、並べば制限なく除夜の鐘をつくことができます。

池上本門寺

日蓮宗の大本山で、正式には「長栄山大国院本門寺」。日蓮宗の宗祖日蓮が没した弘安5年(1282)に、没した地に創建されました。

除夜の鐘

大晦日の23時から整理券を配布します。除夜の鐘は、最初の8回は僧侶がつき、残りの100回を6名1組の先着600名がつくことができます。

交通

  • 東武池上線「池上」駅下車 徒歩10分
  • 都営地下鉄浅草線「西馬込」駅下車 徒歩15分

終わりに

これは筆者の独断的考えなのですが、毎年毎年鐘を突くということは、煩悩というのは決してもまた、すぐに復活してしまうと言うことではないでしょうか?

本来であれば、年に一度ではなく一ヶ月に一度ぐらいの頻度でやらなくてはならないのではないのか?とか、じゃあ1月に比べて12月の方が、人は煩悩にまみれているのではないのか?というようなことを考えてしまいます。

鐘を突く際は、そんなことを考えずに神様や仏様に対して去年の反省と、来年の繁栄を願って清らかな心で行いましょう。

※なお、除夜の鐘の意味についてはこちらの記事も併せてご参照ください。

除夜の鐘にはどんな意味があるの?