おいしいホクホク焼き芋が作れるレシピ…レンジ・トースターでもOK!

2015年12月13日

スポンサーリンク

懐かしい焼き芋の味

秋の味覚のひとつに焼き芋がありますね。昔、焼き芋をするために一生懸命落ち葉の掃除をした思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。残念ながら、今はなかなか外でたき火をしにくい環境になってしまいましたが…。

その他、今でも「石焼き芋~」と売りに来る焼き芋屋さんを時々見かけますし、数は随分と減ってしまいましたが昔ながらの駄菓子屋さんでも焼き芋を売っているところもありました。それらに変わって、最近はスーパーでこだわりの焼き芋をウリにしているところがあったり、数は少ないですが、こだわりにこだわった焼き芋の専門店というのもいくつかあるようで、全国的にファンを集めていると聞きます。

「レンジでチン」はダメ?

ところで、家で焼き芋を焼くことはありますか? 私は今まで、家でやる場合はもっぱら「レンジでチン」が多かったのですが、当然焼き芋屋さんで買うような甘くてほっくほくの焼き芋とはほど遠い出来になってしまいますよね。ではなぜ、焼き芋屋さんの焼き芋はそんなにおいしいのでしょうか?

答えは、とりあえず以下の2つです。

①芋の品種

②焼き方

当たり前ですね。

しかし、調べてみると、専門店並とは言わないものの、いろいろと工夫すればそれに近いおいしい焼き芋を家で焼くことは可能なようです。焼き芋

焼き芋屋さんの焼き芋はなぜおいしい

私などはそうだったのですが、焼き芋を焼く=中心まで火を通すことだと思っていました。しかし、おいしく焼くには実は芋の特性を理解した焼き方が必要だというのです。

焼き芋のもとになるサツマイモの主要な成分はでん粉です。このでん粉は多糖類という単糖分子が複数結合している糖の一種ですが甘くない物質です。これが加熱されると酵素の働きによって分解され甘さのある麦芽糖(マルトース)に変化するのだそうです。

そこで重要なのが、この分解を進める酵素の働きは約40℃から60℃の間で活発に働き、それ以上高温になると分解の動きを止めるという特性があるのだそうです(ただし、サツマイモの品種によって若干異なるようですが)。

つまり、電子レンジのように一気に高温にして短時間で調理するのではなく、低温でじっくり焼くことで、焼き芋本来の甘さを引き出すことが出来るのです。

家庭でのおいしい焼き芋の作り方

では、これ以下は家庭にある主な調理器具でのおいしい焼き芋の作り方を紹介します。なお、加熱時間は芋の大きさによってもかなり左右されますので、竹串を刺すなどして焼き上がりを確認してください。

オーブンを使った焼き芋づくり

①芋を水洗いする。
②アルミホイルなどで包みます。
③160℃くらいの低温で60分~90分くらいじっくり焼きます。
④芋の表面が柔らかくなっていたら完成。竹串を刺して確認してもOK。

トースターを使った焼き芋づくり

①芋を水洗いする。
②水に濡らした新聞紙1/4で包み、その上をさらにアルミホイルなどで包みます(香ばしさを求める場合は、新聞紙&アルミホイル無しでもいいです)。
③いちばん強い温度設定で10分加熱+10分放置。これを3回繰り返します。
④芋の表面が柔らかくなっていたら完成。

圧力鍋で焼き芋(というか蒸し芋)

①芋を水洗いする。
②圧力鍋に水を張り、蒸し用の網をセット(なければアルミホイルを棒状に2本作り、その上に置く)
③強火で加熱する。
④ピンが上がったら弱火にし、その後10分加熱する。
⑤火を止めたあと、自然にピンが下がるまで待ったら完成。

フライパンで焼き芋

①芋を水洗いする。
②水に濡らした新聞紙1/4で包み、その上をさらにアルミホイルなどで包みます。
③フライパンに入れたら蓋をして、弱火で30分ほど加熱する。その際、時々転がすようにする。
④芋の表面が柔らかくなっていたら完成。竹串を刺して確認してもOK。

電子レンジでも焼き芋

焼き芋作りには向かないといった電子レンジですが、工夫次第ではなかなかの焼き芋が作れます。

①芋を水洗いする。
②芋をキッチンペーパーで包み、さらにその上を濡らした新聞紙で包む。
③レンジにお茶碗などを逆さにして入れ、その上に芋をのせる。
④600Wで1分30秒加熱した後、解凍モードで15分ほど加熱する。

 

どうでしたか。焼き芋はけっこう奥が深いのです。

なお、焼き芋にするサツマイモにも最近は甘い品種がどんどん出てきており、品種によっても実は最適の調理法が違うこともあります。このサツマイモの品種については、またいつか触れたいと思います。