エコカイロの原理や仕組みは? 作り方と捨て方も解説

2021年12月22日

冬が苦手な人は少しでも暖を取ろうとあの手この手を尽くします。

毎年のように使い捨てカイロを箱買いするのも習慣でしたが、毎日毎日使い捨てするものなのにもったいない、と思っていました。

何度でも使えるエコカイロは今冬の定番となりつつあります!

スポンサーリンク

エコカイロって?中の液体の成分は? どんな原理で温まるの?

エコカイロは「使い捨てないカイロ」とも言われていて、一度使用してもまた何度でも使えるのが魅力です。

多く出回っている今は100円以下でも買える便利グッズです。

どんな原理で作られているかですが、エコカイロはPVC製の袋の中に酢酸ナトリウム水溶液と金属板でできたスイッチが入っています。

金属板スイッチをぺこっと押すと、その振動で内溶液が結晶化し、その過程で熱を放射するのを利用しています。

熱の温度は約50℃くらいまで上がります。

結晶化するとエコカイロは固まってしまうのですが、沸騰したお湯で溶かせばまた水溶液に戻るので何度でも使えるのです。

そして万が一破損したとしても、酢酸ナトリウム水溶液なので安心。

食品添加物にも使われている成分のものなので安全です。

エコカイロが作れるってホント? エコカイロの作り方

このエコカイロ、実は自宅でも作れるというので話題になっています。

ちょっとした科学の実験のようで楽しいのでお試し下さい!

【材料】

・酢酸ナトリウム三水和物 60g

・チャック付ビニール袋(100均商品でもいいので厚手のもの)

・水

・ヘアークリップ(パッチン留め)

・尿素肥料 30g

【作り方】

①ビニール袋に酢酸ナトリウム三水和物と水を5~7滴入れる。

※水が少ないと温度が高くなります。多いと固まらなくなります。

②ヘアークリップを入れ、チャックを閉めます。

※袋の中の空気をきれいに抜いて閉めます。

③袋の口の部分をアルミホイルで挟み、アイロンを当てて接着します。

④鍋に水を張ってエコカイロを入れて約10分茹でます。

※ビニール袋が溶けるので鍋底に布巾やタオルを敷くこと。

⑤10分たったら取り出して、冷めれば完成!

材料を入れて茹でるだけですからけっこう簡単ですよね。

あっという間に作れてしまいます。

色付きにしたければ②の工程のあと、食紅を少し入れましょう。

かわいいカラーエコカイロができますよ!

エコカイロの保温持続時間はどれくらい? 捨て方は?

温かさが持続する時間は大きさや重量で差があります。

使い捨てカイロよりは持続時間が短いのが欠点。

通勤や通学で使う場合は、鞄に二つ持っておくのがおすすめです。

捨て方は“固まった状態のまま、燃えないゴミへ捨てる”が、正しい捨て方だそうです!

 

スイッチの振動に驚いて結晶化して、茹でれば元通り、また・・・

と何度も結晶化を繰り返すエコカイロ、なんだか健気です。

冷え性さんには心強い相棒になりそうですね!

 

※その他、暖房器具に関してはこちらをご覧ください。

暖房器具のお得な選び方とエコな暖房器具【まとめ】