現在日本では高齢化社会が進展しています。
その中でも特に目立つことの一つに認知症というものがあります。平成22年時点では65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症というデータも出ているのです。
今後、高齢化社会で高齢者の方が増えてくるのに比例して認知症の方がもっと増えると予想できるのです。
そんな認知症について最低限知っておくべきことをまとめましたのでご紹介します。
認知症とはどんなもの?
認知症というのは「判断力や記憶力の障害にともなって、日常の生活に支障がでてしまう」という病気です。正常に発達した脳が脳細胞の働きの低下などによって、正常以下の状態になってしまうのです。
後天的な障害によって出てくるため、先天的である知的障害とは違います。
主な症状としては以下の様なものが有ります。
記憶障害
文字通り記憶に関する障害です。
ただの物忘れとは違い、「行ったこと自体を忘れている」などの特徴があります。
例えば食事をしたにも関わらず、食事をしたことそのものを忘れたなどということが挙げられるのです。
判断力や行動力の障害
言葉が理解できなかったり、行動を実行するのに必要なことを理解しなかったりなどが挙げられます。
言葉が理解できないというのは、相手が言ったことが分からなくなり、自分の言いたいこともうまく言えなくなるのです。
また行動を実行するのに必要なことを理解できないというのは、例えば「食事をするのに箸やスプーン、フォークなどを必要とすること」といった一連の動作を理解しなくなることなのです。
異常行動
文字通り行動に異常なことがでてしまうことです。
主に行方不明になってしまったり、妄想したり、暴言や暴力などをしたりするようになります。
物忘れと認知症の違い
どうしても人間は年をとると、新しいことを覚えるのが難しくなったり、思い出すことが難しくなったりなどします。ついつい物忘れしがちになってしまいます。
ただ、この物忘れと認知症というのは異なるものなのです。
具体的な違いの例として以下の様なものがあります。
行動したこと
物忘れの場合は、その行動したこと自体を覚えています。その中の一部を忘れがちですが、それを言えばすぐに思い出します。また、忘れていたという自覚もあります。
認知症の場合はその行動したこと自体を忘れてしまいます。忘れたという自覚もありません。
物探しをする場合
物忘れの場合は「あれ??どこにしまったのかな??」と言った具合に自分で探します。
認知症の場合は「他人が盗んだ」などの人のせいにしがちで、いわゆる妄想をしてしまうのです。
日常生活への影響
物忘れの場合は日常生活への影響はありませんが、認知症の場合は影響があります。
認知症をチェックする方法
認知症をチェックする方法としては、以下の点があります。
- 多少の物忘れではなく重度の物忘れかどうか
- 物忘れの程度は進行するかどうか
- 判断力や理解力の低下があるかどうか
- 欲求の低下があるかどうか
- 性格の変化があるかどうか
- 不安に感じることが多くなるかどうか
以上のような、いったいわゆる「認知症になったら起こりやすいこと」などの症状が出てないかを確認することです。
また、半年前や1年前と何かその行動に変化がないかを確認しておくことも重要と言えます。
認知症は、高齢者の4人に1人がかかる病気といわれています。ただ、最近は治療法も改善され、認知症を直すことはできないまでも、その進行を一定期間止めることは可能になっているといわれています。
また、認知症は上で述べたとおり自分自身では気づくことができないものです。そのため、周りの人がちょっとした変化も見逃さず、気づいてあげることが必要なのです。