中性脂肪を減らす!?イヌリンの効果と摂取法
中性脂肪増加のデメリット
「中性脂肪」と聞くとドキッとする方も多いのではないでしょうか。中性脂肪は健康診断で多くの人がひっかかる項目のひとつでしょう。私もいつも怒られています。
ただ、中性脂肪は健康な生活を送っていくうえで必要なものでもあります。中性脂肪は体内のエネルギーを蓄えておく役割をしているので、減ってしまうと体がスタミナ不足に陥り、疲れやすくなってしまうのです。
しかし、そんな中性脂肪も、ため込み過ぎると大問題。血液中の善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
悪玉コレステロールが増えると、血管の中にたまって血液の流れを妨げてしまうほか、血液自体もドロドロになってしまいます。その結果、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞といった病気の原因となってしまいます。
また、使われなかった中性脂肪は肝臓に蓄積され、脂肪肝になります。脂肪肝はやがて肝硬変や肝臓がんに発展する恐れもあります。
なかなか減らない!?中性脂肪
とはいえこの中性脂肪、たまりやすく減りにくいものなので、下げるのはなかなか大変。
中性脂肪の数値が高くなる原因は、炭水化物やお酒の摂りすぎや運動不足だといわれます。そのため、食習慣を変えたり運動する習慣を始めたりすればよいといわれています。
でも、すぐに数値が下がるわけではないのが中性脂肪。
それに、好きなものやお酒を我慢したり、運動を続けていくのはなかなか大変。
健康診断の数値を見て改善しなくてはと思っても、ついつい三日坊主になってしまいがちです(実体験)。
そんな中、食べるだけで中性脂肪を減らすことができる栄養素があるというのです。
それが「イヌリン」です。
イヌリンとは?
イヌリンとは、主にキク科の植物によって作られる多糖類の一種です。ただ、人間の消化器官では分解できないため、栄養学的には食物繊維の一種として分類されています。
イヌリンは人間の体内では消化されないため、基本的にはそのまま排泄されることになります。
しかし、単にそのまま排泄されるのではなく、体内に入ると水分と結びついてゲル状になり、周辺の脂質や糖分を巻き込んで一緒に排出されるのです。
また、一部の腸内細菌(ビフィズス菌)にとってはイヌリンは栄養分になるため、腸内環境を整える役割もあるといわれています。
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